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第15回日本輸血・細胞学会秋季シンポジウムを、大阪市の大阪国際交流センターを会場として、2008年10月3日(金)、4日(土)の2日間開催いたします。
数年前から同時期に日本血液事業学会と全国大学病院輸血部会議が開催されていました。一部合同のシンポジウムが行われていましたが、今回、それぞれの代表、大阪府赤十字血液センターの柴田弘俊所長、大阪大学の冨山佳昭先生と相談いたしまして、連携をさらに強め、コンパクトに内容の濃いシンポジウムを企画致しました。
特別講演は「輸血細胞治療医学の進歩とわれわれのチャレンジ」と題して本学会の理事長である大戸 斉教授(福島県立医科大学 輸血・移植免疫部)に講演していただきます。
輸血・細胞治療の今後の方向性や展開に非常に参考になると思います。
3学会合同のシンポジウムとして「輸血副作用の現状と対策」を取り上げました。以前から全国大学病院輸血部会議がアンケート調査を中心に副作用の問題を積極的に取り組んで来られました。輸血関連急性肺障害(TRALI)の実態が明らかにされたのもこの会議からです。輸血の副作用はある程度避けて通れないものであり、輸血感染症(細菌感染、ウイルス感染等)を含めた最新の実態を認識して、さらに副作用の統一した分類の仕方、TRALIの成因や対策にも触れていただきます。
日本血液事業学会との合同シンポジウムは「血液製剤の経済的考察」にしました。わが国で供給されている血液製剤の安全性に関しては、最も安全であると言われていますが、かなり高価であることも事実です。一方、国の政策として医療費を少しでも抑制しようとする現状があります。世界はグローバルの時代となり、輸血を介して伝播される病原体も重要な問題になりつつある。今後、既知の病原体に関しても安全性を高めるにはさらに精度の高いものが必要であろうし、新たな病原体に対しても、新しい検査の導入も必要となるため、さらにその費用は高価にならざるを得ません。このような状況で、今までの方向性で血液製剤は1人でも犠牲者が出ないように進むのか(もちろん安全面の確保は必要)、経済面を考慮した別の方向性が必要なのか、議論をする時期になってきていると思います。色々の方々からの意見を述べていただき、聴衆の方にも議論に参加していただきたいと思っております。
もう一つのシンポジウムは「血小板輸血の問題点と将来」にしました。血小板輸血の適応は色々の病態が明らかにされ、血小板数が低値にもかかわらず、血栓性血小板減少性紫斑病など輸血によって症状を悪化させる疾患もあり、血小板輸血の禁忌についても触れてもらいます。血液内科領域の予防的血小板輸血のトリガー値の問題、外科領域の適応や緊急輸血、副作用予防、病原体不活化なども重要な問題ですので第一線で活躍しておられる方に発表していただき、さらに将来の展望についても講演していただきます。
認定輸血検査技師更新のための講座は「輸血・細胞治療部の臨床への関与とその有用性」としました。輸血検査だけでなく、その周辺および関連した検査を通じて臨床との関わりをもってその重要性を再認識していただきたく企画しました。妊娠によるHLA・HPA抗体スクリーニング、顆粒球抗体、ADAMTS13、造血幹細胞関連、CD34陽性細胞の測定などすべて臨床家にとっては診断、治療には欠かせない検査になってきています。その検査法や検査のフィードバックがいかに役立っているかを発表していただきます。
ランチョンセミナーは3日(金)、4日(土)両日12:00〜13:00に行います。
おいしい弁当を食べながらご自身の興味ある演題をお聞き下さい。3日はTRALIと高濃度血小板(サマリーは日本語で配布します)、新型インフルエンザ、ウエストナイルウイルス等に対する対策の現状、4日は鉄過剰症の予防と対策、顆粒球輸血、発熱性好中球減少症に対する免疫グロブリン製剤の効果があります。
また10月3日(金)の学会終了後、血液事業学会との合同で近くの都ホテルで懇親会を行います。血液センターの方々との交流も含めて、大阪の味をお楽しみ下さい。
最後に是非多くの方に大阪にきていただき、現在輸血・細胞治療が抱えている問題を考え、解決する方法について英知をしぼろうではありませんか。また勉強だけでなく、大阪の食文化にも触れていただきたいと思います。10月に皆様と大阪でお会いできることを楽しみにしています。
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