独立行政法人 国立病院機構 善通寺病院
福田 信夫
このたび第20回日本心エコー図学会学術集会会長の大任を拝することになりました、国立病院機構善通寺病院の福田でございます。伝統ある本学会の記念すべき第20回目の学術集会を主催させていただきますことを大変光栄に存じております。会期は平成21年4月23日〜25日、会場は高松市のサンポート高松およびかがわ国際会議場にて開催することといたしました。
心エコー図学は臨床循環器病学の中できわめて重要な役割を果たしており、とくに最近では、超音波検査機器の性能および技術の進歩とあいまって、心エコー図の診断能は飛躍的に向上し、多くの心血管疾患の病態評価、治療法の選択、治療前後の評価などに大きく貢献しています。しかし一方では、Mモード法などの基本的かつ重要な所見が軽視され、あるいは見逃されつつあるのも事実であります。この辺で一度原点に返り、心エコー図本来の良さを見直し、そこからさらに新たな発展へとつなげることが必要な時期とも考えられます。そこで、本学術集会のテーマを『心エコー診断の原点を見直す』とさせて頂きました。第3日目の午後にこの内容で2時間半の特別企画を組みました。羽田先生、鄭先生に司会と企画をお願いしていますが、どのような展開になるのか今から楽しみにしています。
シンポジウムとしては、『左室拡張不全を考える』と『血管の形態と機能をエコーで捉える』を取り上げ、公募(後者は半分指定)で演題を募ります。積極的な応募をお待ちしています。またパネルディスカッションとして、『成人に達した先天性心疾患と心エコー図』を取り上げました。前々回の学術集会で里見会長が植えられた苗を育てたいと考えています。
海外からの招待者としては、ASEを代表してアメリカからAllan L Klein先生、EAEを代表してオランダからJeroen J Bax先生をお呼びします。両先生ともに初めての来日であり、新鮮な内容の講演が聴かれるものと期待しています。また今回、海外交流貢献賞を受賞されるイギリスのAlan G Fraser先生にも記念講演をお願いしております。さらに、ASE-YIAのWinnerにも受賞講演をしていただきます。
特別講演は長年にわたり理事長として本学会の発展に寄与された別府慎太郎先生に、また仁村レクチャーは超音波ドプラ法の基礎と臨床応用で大きく貢献された松尾裕英先生にお願いしています。
その他、海外留学助成帰国報告会、新技術紹介セッション、ランチョンセミナーなど盛り沢山の企画を予定しています。
最後に、心エコー診断におけるソノグラファーの果たす役割はますます大きくなっており、本学会の役目としてソノグラファーや若手ドクターの教育・育成にも重点を置く必要があります。本学術集会では、2日目と3日目に合計8時間半の教育プログラムを企画しました。ソノグラファーだけでなく初級クラスのドクターにも参加していただくために、従来のソノグラファーセッションを「スキルアップセッション」と改称し、内容も一新しました。充実したプログラムを企画していますので、多数の方の参加をお待ちしています。
当院は何分にも田舎の小病院であり、全国学会をお世話するにはきわめて非力ではございますが、当学術集会が実り多い会となるように、一丸となって全力を傾注する所存でございます。4月の高松市は再開発された新しい建物が海の青と新緑の緑にマッチして、非常に美しい時期です。心エコー図学会としては四国で初めて開催される本学術集会に、是非とも多数ご参加くださいますようお願い申し上げます。
Copyright (C) 2008-2009 第20回日本心エコー図学会学術集会